「ツーリスト」と「GONZO」をダブルヘッダーで

Johnny Depp & Angelina Jolie『tourist』
スターチャンネル「劇場新作情報」の松本ともこおすすめコーナーで、じっくりご案内します♪

＊焦らない、急がない展開 で疲れない大人の余裕を味わえます。
「ソルト」や「ウォンテッド」のアンジェリーナでなく、 「パブリック・エネミーズ」で銃激戦を繰り広げるジョニー・デップでもない、 この２人の共演は、華やかでクラシカル。 会話のリズムもゆったりと、懐かしい香りもします。
スピード・アクションを見せるというより、 朝昼夜と時間の流れに沿って物語を盛り上げていきます。

＊ 以前、ジョニー・デップがペネロペ・クルスと共演した「ブロウ・アップ」では、 男前が全面に出ていましたが、
今回は、作品の世界観がすべてで、自分はアンジェリーナ・ジョリーのためにいる、くらい控えめです（笑）
が、ファンとしては別の楽しみ方があります。 例えば、ジョニー・デップがパジャマで必死に逃げるシーンは、
追われている危機感をわざと？緩めているよう。 こういうクラシカルなものを作りたかったのか、という彼の思いがつたわります。

＊パリとベネチア、どちらも有名すぎるのにうっとりさせる映像美。
「パリ」 朝のパリといえば「カフェとクロワッサン」ですよね。
この定番シーンが、アンジェリーナによって最高のステージになってしまう。

ベネチアの街並みとイタリア人の陽気さマッチするアクションは、 やっぱり水上タクシーがポイント。 特に印象的なのは、夜の運河。ボート、静けさ。ダークサイド・・・ 観光気分でのんびり観ていられません。

＊豪華セット必見 舞踏会の会場となったのは、歴史的建造物「スクオラ・グランデ・デッラ・ミゼルコルディア」。
細心の注意を払い、中２階とバルコニーを作ったそう。
さらに、逃亡中のピアースが指定したクライマックスの、豪華なアパートメントは必見です。 なんとジュデッカ島に作ってしまったんです！！
このアパートメントの巨大な窓からの運河沿い景色は、 すっかり観光気分になってしまった私でした。

＊ラテンをダジャレにするのは、日本人も大好きです（笑）
わたしが心地よかったのは「会話」のリズム。 ジョニー・デップがこんなダジャレを？？！！ さらに、なぞときに絡んでくる会話の数々は、 主人公達と共に思わずニヤリ(*^_^*)としてしまうはずです。

そんな『ツーリスト』で来日したジョニー・デップ。
六本木で行われた記者会見は、Florian Henckel Von Donnersmarck監督とのベストな関係が垣間見られるリラックスムードでした。
アンジーについては、「美しく、完璧で、素晴らしい。母もやっているなんて驚きだ。地に足がついている女性だ。」
と言っていました。

もちろんもちろん今回も素敵でしたが、尖ったジョニー・デップも観たい！！！
と思ったわたしがはまった作品は、

『GONZO』

わたしは、渋谷シアターＮにて鑑賞、18日まで！　
ジャーナリスト、ハンター・Ｓ・トンプソンの生き様に、今の時代を重ねて見て足下がそわそわしてきます♪♪♪